忍者ブログ

法政大学放送研究会MediaWaveの部員が主にAfterEffectsのエフェクトを自分達でいじって勉強していくブログです。 それに加えて他の編集・撮影技術等についても更新予定です。 サイト内の画像、アップロードされたデータはご自由にダウンロードされてください。 ただし、再度アップロードする事は禁じます。

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第4回 2014冬OMEC振り返り
初めまして、メディアウェーブ(以下mw)10期のまにと申します。現在2年生。単位発表が来れば3年生に進級できます。ドキドキだね!

はい、さっそくですが、先日このmwが所属するOMECという団体のモニター会で、mwが出したドラマとCMが色々な賞をいただきました。

僕はそのドラマで、撮影、編集、あと肩書きとしては助監督(2人で)を務めました。

今回の制作において感じたことと、11団体分のドラマを見て感じたことを忘れないうちにメモしておこうかと思います。
筆者は、編集始めてから1年(まじめに知識を先輩から教わろうとしたのは半年とか)、撮影に関しては半年経ってないんじゃないですかねレベルの素人です。
なので間違った点とか独学の部分とか多々あると思います。
もしこの記事を見た後輩がいたら、全部鵜呑みにしないで、一つ一つのことについて吟味しながら消化していってください。

あと具体的にこのシーンどうしたとかの説明は特にないです。悪しからず。
もし記事読んで気になったことあればコメントで指摘なりしていただけると幸いです。

【使用機材】
カメラ:LUMIX GH3
レンズ:H-HS12035、NOKTON 25mm F0.95


ボイスレコーダー:ZOOM H6
ワイヤレスピンマイク:UWP-V1


照明:YN 300-II

丸レフ(中のディフューザーを照明の拡散に使用):型番シラネ


三脚:DAIWA DST-43



ドリー:VARAVONのレールドリー(型番不明)


自作()




ソフトウェア
Adobe Creative Cloud
Premiere Pro
After Effects
Audition
Speed Grade(結局使ってない)

Audacity


【脚本】

脚本については撮影とか編集にまして素人なので、書く側というか見た側のあれ。うちのとこ込みでの意見。

キャラがしっかりしてると、キャラが動いたから事件(イベント)が起きるけど、中身がないと、その事件を起こすためにキャラが動くように感じます。いわゆるご都合主義ですね。
僕の知ってる人は、登場人物一人一人に対して、どういう生い立ちで家族構成は何で、こういうことがあったからこういう性格になって、物語終わったあとは、こういう生活を送って、ってとこまで練り上げてました。
それくらいやってあげると脚本の矛盾点とかも見つけやすいし、演じる側も演じやすいんじゃないかと。

あとはセリフの口調。口に出して実際に読みながら書くと違和感のある言葉遣いとか見つけやすい。文語調になってたりとか。

これは他大の先輩に言われたことですが、書き終えてから2-3日寝かせると、脚本の矛盾点とか違和感に気付けるらしいです。できるだけ第三者視点で見れるそうな。

書き方とかは特に注意点とかないです。強いて言うなら、誰か書き方教えてください。



【撮影について】
まず気をつけたのは、夜のシーンと構図
夜のシーンは暗いと見えないし、isoあげて無理に明るさ上げると、ノイズ出るし…
解決策としては照明である程度明るさを確保してから、isoをノイズが出ないギリギリまであげてって感じですね。
照明一個だと足らないので、iPhoneの照明を近くで使ったりとかしてます。iosにデフォで懐中電灯機能つけたのはios7一番の利点だと思います。
あとは照らしすぎても照明で照らしてるなってわかるので、そのへんも調整です。
照明使った撮影でカメラ側やったの初めてだったので、撮った映像その場で編集してどう見えるかとか試しながらでした。結果、まぁなんかうまくいったんですかね?
それでもノイズが出ちゃうところはあったので、プラスでAEpluginに頼りました。
http://www.youtube.com/watch?v=fnQc8rIBL8s
http://www.flashbackj.com/red_giant/magic_bullet_denoiser/index.html
ノイズ除去プラグインって色々あったのでどれにしようか迷ったんですが、redgiantですし、まーいっか的な感じで選びましたが、満足してます。
締切直前に導入決定したので細かい設定とかはこれから勉強します。

あとの解決策としては、夜の外でも元々明るいところ(電灯の下とかで)を選ぶこととかですかね。割と現実的な案。

次、構図ですね。
まず画面のアス比ですが、1.78:1のビスタサイズ(16:9)にするか、2.35:1のシネマスコープ(映画みたいな上下の帯つけるやつ)にするかで悩みました。シネスコって言ってもアス比だけの話です。悪しからず。
シネスコにしたのは特に理由ないです。シネスコかっこいい病()。
ただ、今回電話ボックスのシーンが撮ってる側からは序盤すごい多い印象で、電話ボックスだと縦に映像が分断されるので元々狭いうえに、シネスコでさらに上下削って、役者のいる空間せまくするのはどうかと思って、シネスコと
ビスタサイズの中間くらいのアス比にしようかと悩んでた時もありました。黒帯だけは作ってみたんですよね。
今回は、結果2.35:1に落ち着きましたが、今後はどっかで使うかもしれません。
あとシネスコで撮るなら元々それを意識して構図を考えるのも必須だと思います。
あと撮影時に、ディスプレイにテープ貼ったりして、実際どう映るか確認しながら撮るとかですかね。



実際の構図は、電話がメインのため、映像的に地味で単調になるのが嫌だったので、演者の動作に気を使ったのと、なるべくカメラが動いたりとかして、云々ですね。
といっても感覚多めで撮ってたのでそこらへんは反省点。実際に構図について気が回ってない感。
演者の動作に関しては彼ら、彼女らと相談しつつ丸投げ。頑張ってくれました。本当に。
カメラが動くのは三脚に乗せてさらにそれをドリーに乗せました。
ドリーは、先述のレールドリーと、1年前に、今の部長と副部長が自作したやつがあります。のこぎりとか楽しかった。
状況に応じて使い分けって感じでした。

しかし、今回でも、演者の人の演技はいいのに、ドリー使ったカメラワークがダメなせいで、10テイクとか撮ってたりと、慣れるまではやっぱり辛いです。あと演者の人とかスタッフの人に負担かかります。ご利用は計画的に。

あとは他大さんので見てて気になったこと。

インサートで建物のアップとか入れたりとかすると思うんですけど、そこで手を抜いて三脚を使わないか、しっかり三脚とかで固定して撮るかでもずいぶん印象変わります。手ぶれって、なんというか、そこに撮影者がいることを無意識に想起させる気がするので、意図的なもの(人の目線であることを意識させるためとか)以外は手ブレは乗せるべきじゃないんじゃないかと。自分らは三脚が使えない状況では、極力手でがんばって抑えて、編集でAEのワープスタビライザVFX(手ぶれ補正)かけてました。

上のにちょっと似てるのが、ピント送りとパン振りについてです。
これも一定の速さじゃなかったり、途中止まったりするだけで、撮影してる感が出てしまうので、注意すべき点だと思います。
心がけたのは始点と終点決めて、回す時間一定の速さで動くことです。(一箇所ピント合ってないので偉そうなこと言えませんが)

イマジナリーラインとフリッカーについて触れようかと思ったんですが、ググればわかりやすく説明してるとこいっぱいあるのでググってください。
守ってないと気持ち悪いやつです。


【音声について】
はい、音声についてです。
音声については、まず渉外でいろんな団体さんの作品を見に行かせていただく機会が本当に多かったのですが、その中でも、映像に気をつかう方多くても、音声にまで気をつかう方を中々見なかった記憶があります。
実際、安価で高性能なカメラが増えてきたこともあり、プロとアマで一番差がつくのが音声らしいです。
でも人間の脳って、目から入る情報よりも耳から入る情報を重要視するらしいです(羽川さんが言ってた)
ので、少し気を使うだけでぐっと印象がよくなります。(というか悪くなくなります)

まず雑音について。
録音時に乗るホワイトノイズと、風雑音。
外で発声練習してる人たちとか、爆竹鳴らす人とか、バイクの音とか、換気扇の音とか、屋内でも、自販機の低周波音とか、ギター弾いてる人がいたりとかetc.etc
今回ピンマイク使ったのでだいぶマシにはなりましたがそれでも辛かったです。しかもピンマイクだと衣擦れも入るんですね。衣擦れについては、ピンマイクのちゃんとした使用が今回初めてだったので今後研究して、解消法を模索していきます。
この雑音何が邪魔って、
・セリフにかぶって聞き取れなくなる。
・カット変わった切れ目で雑音が変わる。
この二つが厄介ですよね。

それはいくら品質のいいマイク使っても変わらない問題だと思います。業務用とかだとまた違うんですかね?
僕らの中での解決策としては、
・auditionやaudacityなどのノイズリダクションを使う。
・アフレコ
でした。

どっちも使ってます。

上の解決策の問題点としては、音声が反響したような不自然な感じになることがあります。
あと、設定しっかりいじらないとセリフある時とないときで気持ち悪いくらい差が出ます。
下の解決策の問題点としては、口の動きに合わないと不自然になることですかね。

できるだけ現場で撮り直して、時間と相談してスケジュール的に無理だと判断したら、上の二つのどっちかを使うって感じでした。全体に入ってる規則的なノイズに対しては上で、セリフにかぶった突発的なノイズに関しては下ですかね。

上の二つにプラスで次に触れる話題。
無音について。
真逆の話題ですね。
たとえばセリフがなくて音声別取りにしてないカットとか、でもポップノイズとかひどいから全消しにしてみたり。
あとは一部カットだけアフレコしたからそれでそのカットだけ雑音なかったりとか。

割と浮きます。今回のモニター会でもいくつかあった記憶。
そこはシーンごとに映像繋げたあとにひとつなぎの環境音を被せるとカットごとに生じる雑音のばらつきも解消されるんじゃないかと。
あと効果音は、アフレコなら全部被せるのが当たり前だと思います。走ってるのに、足音しないとか違和感ですし。(そういう演出なら別)
あとできるなら面倒ですが、普通に薄く効果音入ってる映像に効果音を後乗せしてあげると少しリアルになるそうな。紙コップ置くところに紙コップ置く効果音つけてみたりとか。

BGMについては、好みじゃないですかね。
でも、なさすぎると手抜き感というか、すごい見ていて辛いものになったりします。(学祭)
ただ、合わないBGMつけるくらいならまだなにもつけないか、ガヤ被せるとかしたほうがいい気がします。
BGMつけるセンスください。

自分とこは全体の音バランスは一回通しで聞いてだいたいの音量が合ってるかしかチェックしてないのもあって杜撰でした。
あとで聞いて死にたくなるレベル。

ちなみに、採点者してた後輩にうちの点数も出してもらったとき、聞こえるべき音は聞こえてるけど、聞こえてもいい音が聞こえない感じ、と言われました。割と的確。というか納得。

あとピンマイクの衣擦れが効果音っぽく聞こえるかなとか思ってそのまま残してみたら、しっかりいろんな人に突っ込まれたり。

【編集について】
撮影と音声のとこでちょいちょい触れちゃってるので、書く事がない感。

まず、編集のとき、まず何をするか。
1にバックアップ、2にバックアップ、3にバックアップ。
少し前に外付けHDDの1TBを1台お釈迦にしたのでもう怖いです。
できるなら家に3TBくらいの据え置き外付け欲しいです。
で、ポータブルのデータは毎日そこにバックアップとか。


今回のことに関して言えば、移動中に編集する勢いじゃないと間に合わないことは把握してたので自分のPCのDドライブに全データとプロジェクトファイル入れてました。(電車の中で外付け繋がなきゃいけないの辛い)
外付けに毎日、何月何日時点のフォルダって書いてバックアップ取ってました。あとそれを部室のPCにそっくりそのままバックアップ取ってました。
バックアップは本当に取っておいて困らないはず。


編集ソフトの使い方とかはぐぐってください。AEとかC4Dとか使ってマッチムーブしたいとかじゃない限り、実写ドラマなら誰でもできます。でもそのへんもyoutubeでやり方解説動画作ってくれる方が最近うじゃうじゃいますし、そのへんの敷居とかは下がったんじゃないですかね。

あと編集進めてると、アフレコしなきゃいけない音声を抜かしてたりとかあると思います。でも締切まで時間がなくてリテイクしてる時間がない、とか。
今回はそれを見越して、演者の人に演技練習だと言って、ほとんどのセリフを読んでもらってました。実際演技練習が主目的ですが。で、それを全部iPhoneのボイスメモで録音しておきました。それをちょろって使ったりしてます。そうするとその場で演者に演技を聴かせることができますし、一石二鳥です。
iPhoneのボイスメモはプロの方のラジオの現場でもちょっとしたコメントのときなど使われることがあるそうで、そのへんは信頼してました。
ただ、電話のマイクなので、指向性がないの(たぶん)と感度が良すぎるのがネックですかね。その辺は、しょうがないというか、緊急避難用なので。

あとは映像とか音声とか頑張ってつなげてください。
実写ドラマの編集って突出した編集技術とかはいらないと思ってます。
素材を切って貼ってするだけで繋がりますし、特殊効果使わない場合あとカラコレと音声編集すれば終わりますから。
ただ、どれだけ丁寧に作業が行えるかが鍵だと思います。一個一個基本守って、ダメな点潰すだけで、突出したものがなくても、しっかり映像作品として成立するようになると思います。
強いてあげるならその切って貼っての精度をどこまであげるかだと思います。
ひとまず繋げてみてから、役者の動きがしっかり繋がるようにこっちの素材を1フレーム削って、あっちの素材を1フレーム伸ばしてっていう地道な作業です。
ちなみに今回24fpsで作ってるので1fってだいたい41m秒ですね。それだけあると割と違和感出るところは出ると思うので、間とかも意識しつつ。

【尺について】
指定された尺が15:00-20:00でしたね。その条件に満たない場合30秒毎に5点の減点でした。
僕らは繋げてる途中で20分超えることはわかってたので、監督とどのセリフが削れるかなど話してました。
台詞と台詞の間などはあまり削りすぎても違和感が出るので極力残しつつ、削りつつといった感じです。
と言っても、撮影は全て削る前の台詞込みですべきだと思います。編集のときに微調整しやすいので。
オーバーする場合だと、この30秒と5点だったらどっちが安いか天秤に乗せつつでした。結果僕らは20:30で提出でした。(ブラック抜きで)
あと削る場所ですが、エンドクレジットを削るのは好みじゃないです。
余韻を与える大切な時間だと思うので。元々エンディング曲の時間を決めてたのでロールを短くしたり、スピード速めてギュンギュン回したりが意味なかったからってのもありますが。
あ、でも初っ端のタイトル表示は削りました。自分でも悩みましたがフェードインアウト込みで10秒くらい使うのに悩んだので。ただ心の準備をする時間でもあるので、次からは削らないようにしようかと。


【採点について】
採点項目については事前に発表されていたので、どの団体も公平だったと思います。
・シナリオ
・演技
・カメラ
・音声
・編集
・テーマ
この中でも音声って項目は、先述の理由から音声に気を使う団体が少しでも増えればと思って、前回僕がモニター会のPだった時に追加したものです。
その甲斐もあってか、前回は気を使ってるところが多かったように思いますが、今回元に戻った感じでした。

採点結果を見た感じだと、なんというか、うーん、甘くつけられてるなー感。
今回撮ってるときにテーマ点と演技点は他所に負けないなと思ってたので、ほかのところで大きく差をつけられないようにしようくらいは思ってました。

【最後に】
機材とか編集ソフトって結局なんでもかわらないと思ってやっています。暴論ですし、じゃあお前今のと違うの使ってみろって言われたら嫌ですけども。
いわゆる、いい機材やいい編集ソフトって言うのは編集者の手間を軽減させてくれるだけで、それがもし点数に直結してるというのであれば、それは編集者の敗北宣言に似たものを感じます。
もしいい野外録音用のマイクがないのであれば、オールアフレコにすればいい話ですし、いい編集ソフトなら一発でできることも、フリーソフトでも工程を工夫すればある程度再現できるはずです。
今あるものの欠点を如何に克服するかで考えてみるのも楽しいと思います。

一回しっかり時間かけて1本ドラマ作ってみて反省点考えてみたり、あとはドラマとか映画とかたくさん見て、いいものは吸収してダメな部分は反面教師にしたりとか。
センスって結局は調べて試して失敗して、の過程でついてくものだと思うので、それを繰り返すことでしか成長できないんだろうなーとか思いつつ、監督さんのお手伝いして今回の結果を出せたことをひとまずの及第点として今後の自信にして明日からがんばります。


長文駄文失礼しました。
また来年夏にお会いしましょう!(次も関わってるかわかりませんが)

PR
  
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
プロフィール
HN:
MediaWave for Create
性別:
非公開
フリーエリア
9期生
あきら

○○○
○○○
○○○
10期生
まに
○○○
○○○
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
忍者カウンター
P R
Copyright ©  -- 部長はだるま --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]